本サイトでの測定内容について
本サイトでは以下のような大気汚染物質7物質と気象観測項目4項目について表示しております。
(単位等は環境省「大気汚染に係る環境基準」に準拠いたします。
*ppmとは容量や重量比を示す単位で、1ppmとは、空気中1m3中に物質が1cm3含まれる場合で、100万分の1を示す単位です。
*mg/m3とは1立米中の物質の重さをmgで表示し、μg/m3とは1立米中の物質の重さをμgで表示します。
<大気汚染物質(7項目:単位)>
・二酸化硫黄(SO2:ppm)
化石燃料等を燃焼させたときに含有される硫黄が酸化させて発生するもので、呼吸障害や酸性雨の原因物質になるといわれています。
・一酸化窒素(NO:ppm),二酸化窒素(NO2:ppm)酸化窒素物(NOX:ppm)
窒素酸化物とは、物質の燃焼時や化学反応によって生じる窒素と酸素の化合物です。その成分は一酸化窒素と二酸化窒素として大気中に存在します。主に一酸化窒素が発生し、大気において酸化され二酸化窒素に変化する。二酸化窒素は呼吸障害、酸性雨および光化学オキシダント(通称光化学スモッグ)の原因物質になるといわれています。
・オゾン(O3:ppm)
大気中の窒素酸化物や炭化水素が、太陽光の紫外線によって化学反応を起こし強い酸化性の物質になり、光化学スモッグを生じさせる光化学オキシダントの主たる物質であり、人体には粘膜や呼吸に対して影響を与える原因になるといわれています。
・浮遊粒子状物質 (SPM:mg/m3)
大気中の浮遊粉塵の中で、大きさが10マイクロメーター以下の粒子状の物質を示し、ボイラーや自動車の排出ガスなどから発生するもので、大気中に長時間滞留し、高濃度になるとい呼吸器系臓器に沈着して呼吸障害の原因になるといわれています。
・微笑粒子状物質(PM2.5:μg/m3)
大気中の浮遊粒子状物質の中で、粒子の径が2.5マイクロメーターのものを50%の割合で濾せる装置によって分離除去し、その残った粒子です。その粒子の大きさが非常に小さいため、肺の奥深くにまで入り込みやすく、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させると考えられます。特に呼吸器系や循環器系の病気をもつ人、お年寄りや子どもなどは影響を受けやすいと考えられます。
<気象観測項目(4項目:単位)>
・温度(℃)、湿度(%RH)
自然通風方式により、高さ1.5mに設置した百葉箱にて日射をさえぎった 風通しのよい筐体の中に温度及び湿度センサーを設置し測定しております。湿度の測定単位は相対湿度で表示しております。ただし、気象庁における試験において、自然通風方式では温度は平均的に昼間はやや(0.1 ~0.2℃)高く、夜間はやや低く計測される傾向があるとの事です。また、強い風雨時において内部に浸水する可能性があり、測定に支障が発生することもございます。
・風向(16方位)、風速(m/s)
流線型をした胴体に垂直尾翼と4枚羽根のプロペラが取り付けられた風車型風向風速計によって測定しています。 垂直尾翼により風が吹くとプロペラが風上に向くように回転し胴体の向きからは風向が、プロペラの回転数からは風速がわかる仕組みになっています。 風向とは風が吹いてくる方向をいい、北を基準に全周囲を16に分割して、16方位で表示しています。風速は単位時間に大気が移動した距離をいい、風向・風速はたえず変化しているため、一般的には観測時刻の前10分間の測定値を平均し、その時刻の平均風向・平均風とします。
測定タイミング
<ロギングデータについて>
大気から測定される測定データは、下図のように0.1秒単位で出力されたものを10秒単位のロギングデータとしてデータセンターに送信しております。測定データはそのサンプリング時間での瞬時値であり、その測定データを1秒間隔でサンプリングしたロギングデータは、測定データのタイプに合わせて10秒間の移動平均値または瞬時値(積算値の場合)として送信しております。

<ライブ表示とレポーティング>
本サイトではライブ表示とレポーティングの2種類の形で測定データを参照できます。ライブ表示においては、遅延がございますが10秒間隔で測定データがリスト表示されております、また1時間間隔で風向風速と合わせた各測定対象に応じたグラフ表示しております。レポーティングにおいては、設定した期間の表示間隔(1,3,8,12時間)、表示対象(風向風速を必須として選択可能)、表示タイプ(平均、最大、最小)をグラフ表示しております。
測定場所
設置場所については、「岡山県倉敷市児島稗田町1668稗田八幡宮敷地内」にコンテナ型の観測所を設けて24時間365日を通じて測定しております。

機器構成
本サイトは下図のようなシステムと測定機器によって構成され、2週間に一度の機器の保守により信頼性並びに可用性を保ちながら、24時間365日(保守期間を除く)のサービス提供を図っております。

ガイドライン
下記ガイドラインは、「環境省大気汚染物資広域監視システム」(そらまめ君)内の「測定濃度ランク」表示を出典利用ルールに基づいて、ガイドラインとして参照し、グラフ上では「許容範囲ゾーン」及び「許容範囲境界ゾーン」として表示しております。

サービス提供者
<データ提供者>
「ふるさと稗田を美しくするプロジェクト」
<システム構築担当会社>
・総合監修
・測定器納入・設置・保守
・アプリケーション開発